いよいよ、今日から新しい元号がスタートです。
30年ぶりの新しい元号。
平成へ切り替わったことを知らない方も多くなってきていますが、
そんな歴史的な記念すべき日が今日になります。
ところで、令和とはどういう意味かを改めてご紹介します。
■安倍首相の談話より■
「悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、
こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく、
厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、
一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく
咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込めた」
そして、令和という言葉は日本人なら誰もが知っている
万葉集のある序文から引用されたものになります。
~万葉集「梅花の歌三十二首并せて序」(原文)~
天平二年正月十三日に、帥老の宅に萃(あつま)りて、
宴會を申(の)ぶ。時に、初春の令月にして、
氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、
蘭は珮後(はいご)の香を薫す。
文章内に、「令」と「和」が出てきますね。
この意味は…
~現代語訳~
天平2年の正月の13日、師老(大伴旅人・おおとものたびと)
の邸宅(太宰府)に集まって宴会を行った。折しも、初春の佳き月で、
空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる。
梅は佳人の鏡前の白粉のように咲いているし、
蘭は貴人の飾り袋の香にように匂っている。
「新版 万葉集 一 現代語訳付き (角川ソフィア文庫) 」
となります。
ちょっとしたことですが、元号の意味や成り立ちなどを知っておきたいですね。
令和の時代も、三心を宜しくお願い申し上げます。